三つの極
野澤武史選手のコラム

 練習も、ここからはシーズンを逆算して、時間とのイタチゴッコが繰り広げられる。
 上手くなることと、勝つこととはやはり違うので、どこかで理想と現実を割り切っていくことも必要だ。特に、フォワードはまだまだやらなきゃいけないことが山積みされている。僕は、これを三つの局面から整理することが大事なんじゃないかと考えている。


・そのプレーをして、どうありたいか?

・ありたい形であるために、どんな条件をクリアすればいいか?

・条件をクリアするための特効薬は何か?



 この3段階。

 上に記した順番通りに、ピラミッドのような形に整理できると思う。最後に書いた特効薬とは、いわゆる「コツ」と呼ばれるものだ。コツは一番即効性があるが、これにとらわれ過ぎては「ありたい姿」を見失ってしまう。

 当たり前だが、最も重要なのは「どうありたいか」。コツはあくまで、枝葉にすぎない。迷走した時に、戻れるスタートポジションを持っていれば、軌道修正をすることができる。今年のスクラムも、決して真っ直ぐに成長してきたわけではないが、「どうありたいか」をチームとして持ち続けていたことが、現在の姿につながっていると言える。

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